ペットシッターはお客様の家の中に入りペットのお世話をするのが仕事です。鍵をお預かりし留守宅に入るので「信頼関係」が絶対に必要です。信頼関係を築き、長いお付き合いができるようにするためにはどのような工夫が必要なのでしょうか?
目次
ペットシッターはどのような仕事をするの?
ペットシッターはオーナーに代わってペットのお世話を行う人のことをさします。職業としてのペットシッターは日本では1990年代中ごろから始まりました。
- 仕事で遅くなりお世話ができない
- 旅行に出かける
- 病気でお世話ができない
- 急きょ出張で家を空けないといけない
などの理由が起こった時に、オーナーのお宅に出向いてペットのお世話を行い、ペットの様子を記録・報告します。それ以外のオーナーからの依頼があればペットシッターとしての仕事の範囲内で行います。
ペットシッター開業の全体的な流れは「ペットシッター、キャットシッター、犬の散歩代行で開業する為の流れ」をご覧ください。
ペットシッターは信頼されることが大切です
ペットシッターになり独立開業するためにはペットのことについて様々な知識を持つことは当然のことです。
さらにペットシッターはお客様のカギを預かり、お客様不在の家に入り仕事を行うため信頼関係が何よりも大切になります。
特に初めて預かる場合はお客様も不安、心配がたくさんあるはずです。
ペットに関することをはじめとし、留守宅を面識のない人に預ける勇気は相当なものなので、信頼関係がないとできないのがペットシッターのお仕事です。
信頼されるペットシッターになるために大切な3つの事
ペットシッターを始めるときに
- メニュー表で業務内容を明確にする
- 「契約書」をしっかり交わし責任を持つことを表明すること
- 「身分」を明らかにすること
は、お客様の安心感とペットシッターへの信頼につながります。
ペットシッターを始めるときには業務のメニューを定めましょう。
メニューの内容は、
- 何を行うのか?
例: お散歩、お掃除、食餌など - 何回行うのか?
例:お散歩は1日1回、30分など。時間延長などについても決める。 - いくらで行うのか?
例: 動物種別・動物の体格別・時間・回数などで金額設定をする
がメインになります。
預かっているペットが「体調不良」「外傷」「交通事故」などの事態に陥ることも考えられますので、「話が違う」などのトラブルを回避するためにもしっかりと細部まで作りこまれた契約書で契約を交わすことが大切になります。
ペットシッターの契約書に盛り込むべき内容
では、契約書の中に必ず入れておきたい項目を見ていきましょう。
- 料金の支払い方法とキャンセル料について
- 鍵の預かり・返却方法と保管方法
- 緊急連絡について
- ペットに異常が起きた時の対処方法について
- お客様の財産の盗難などについて
- 免責事項・損害賠償請求について
- 飼養内容について(時間・回数など)
支払方法は現金で前払いまたは鍵を預かるときになど細かく決めます。また、キャンセル料についても当日全額、前日は50%、前々日は30%など数値を明確にしておきましょう。
鍵の預かり、返却は直接が一番よいでしょう。郵送やポスト内になどにしてしまうとトラブルのもとです。
必ず連絡がつく番号を教えてもらい、自分の発信番号もその場で登録をお願いしたほうがトラブル回避できます。また、連絡がつかなかった時にはどうするのかまできちんと決めましょう。
お預かりの最中にペットに異常が起こることがあります。必ずかかりつけの動物病院名を確認し、オーナーに連絡後受診するなどの内容を契約書に明記しましょう。
治療費と交通費は領収書をとっておきペットシッター代金とは別途請求する旨を契約書に記載することも忘れないようにしましょう。
ペッシッター中の盗難などは信用にかかわります。お客様に厳重なる保管をお願いするとともに、ペットシッターの過失でない限りは免責をお願いする内容を盛り込みましょう。
ペットシッターの過失の場合は損害賠償請求や慰謝料請求が起こることは否めませんが、明らかにペットシッターの過失でない事については責任を負いかねますなどの免責事項などについての記載は必要です。
また、ペットシッターが加入できる保険がありますので、加入している旨もお客様に伝えるようにしましょう。
コースを作成しておき、コース契約をしましょう。例えば、「散歩1日1時間、清掃1日2回で○○○○円」などです。「時間延長なども30分○○○○円」などの様にしっかり明記します。
契約書は読み合わせをし内容を正確に把握したうえで、ペットシッター、お客様でそれぞれ保管するようにし、割印を必ずしましょう。
まとめ
ペットシッターは信用第一です。お客様の鍵を預かり、留守宅に入りますので信用できないペットシッターに、大切なペットをお願いすることはできません。
行う仕事の内容と費用を明記した「メニュー表」「契約書」「身分証明書」をお客様に提示したうえでプロとしての仕事を行い、お客様が安心してペットを預けることができるペットシッターを目指しましょう。