ペットシッターを開業する為には動物取扱業の登録が必要で、その登録要件を満たす資格の一つとして、日本ペットシッター協会認定の「ペットシッター士」という資格があります。(※2020年6月からは資格+半年間の実務経験か一年間の飼養経験が必要となります。)
ペットシッター士には3つの資格取得方法がありますので、その方法と費用について見ていきましょう。
その他の資格については「ペットシッターになるために取るならどの資格?開業に必要な資格と取得方法」をご覧ください。
目次
ペットシッターとは?
私たちとペットの関係は一昔前と大きく変わりました。家族の一員として暮らすようになり,それに伴ってペットを取り巻く環境も多様化しています。
トリミングサロンに定期的に通ったり、マッサージやアロマ等も取り入れられていますし、オーダーメードの洋服などもある時代になりました。
犬の保育園もありますし24時間スタッフ在中のホテルもあり、安全面などへの配慮もしっかりしています。
しかし、この様な経験はないでしょうか?
・急にペットを預ける必要ができたがホテルが見つからない
・ホテルに預けると体調を崩す
・知らない場所に預けるのが不安
・ホテルのチェックイン・チェックアウト時間があわない
知らない環境や知らない人に囲まれる事はペットにとって大変なストレスになることもあります。この様な時に、自宅に訪問しペットの身の回りのあ世話をしてくれるのが「ペットシッター」です。
ペットシッター士の取得方法は3通り
ペットシッター士の資格を取る方法には3通りあります。
①通信講座
②通学
③カルチャー講習
資格取得を目指す方のライフスタイルにあわせて選択することができます。
では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
学習方法別、資格取得にかかる時間と費用
①通信講座
1.受講期間:2ヶ月~6ヶ月
2.受講費用:71,500円
3.その他注意事項:
・受講は自宅で可能で、規定回数の添削問題を提出終了したのち受験します。
・添削問題は受講開始から1ヶ月経過しないと提出できません。
・試験の日時については日本ペットシッター協会の通信講座のページをご参照ください。
こちらがペットシッター士の資格を最も安く取れる方法です。
②通学
1.受講期間:4日間
2.受講費用:126,500円
3.その他注意事項:
・受講日は数か月に1回(9~16時)の4日間で、最終日に認定試験があります。
・受講場所は協会本校スクールのみ(東京都練馬区中村北4-8-28 東京本校スクール(日本ペットシッター協会内))
③カルチャー受講
1.受講期間:1日4時間講習受講×2日間+自宅学習
2.受講料:60,500円(税込)、教材費13,200円(税込)
3.その他注意事項:
・全国各地のカルチャースクールのスケジュールに合わせて実施
・JEUGIAカルチャーセンターのホームページから該当の教室を検索して応募も可能。
・定員に達しない場合は開催されないこともあるので事前確認が必要です。
・実施日の約1週間前に締め切りになりますので、早めの申し込みが必要です。
①~③までのどの方法でも資格の取得は可能です。自分に合った学習方法で資格取得を目指してください。
ペットシッター士の資格を取得するメリット
ペットシッター士の資格を取得するためには時間も費用もかかります。この様な資格を取得しないとペットシッターにはなれないのでしょうか?ペットを長年飼ってきた経験だけでは難しいのでしょうか?
ペットシッターは「他の方が大切にしている家族であるペットをお預かりする仕事」です。そこには責任が発生します。「ペット好きだから」「ペットの飼育経験が豊富だから」と言うだけの理由では安心して預けることもお預かりすることもできませんので、資格を取得しているとお客様からの「信頼」に繋がります。
また、ペットシッターを仕事として独立開業するためには環境省が定める「動物取扱業」の保管の資格が必要になります。この資格を取得する条件がいくつかあり「ペットシッター士(日本ペットシッター協会認定)」はこれを満たす資格の一つとなっています。(※2020年6月からは資格+半年間の実務経験か一年間の飼養経験が必要となります。)
まとめ
ペットシッターは大切な家族の一員であるペットをお預かりする責任ある仕事です。ただ単に食事の面倒を見たり、お散歩をしたりいう仕事ではありません。
オーナーやペットの生活環境を理解し、時には適切なアドバイスをしたり、ペットの変化をオーナーに伝えたりすることも求められます。
それだけやりがいのある仕事でもあります。頼られるペットシッターを目指しましょう。